高校生・本日の指導内容

淳心学院高校の生徒様です。
本日は夏休み明けテストの返却がありましたので、数学の間違い直しを通して間違えた原因の分析を行いました。
現状の正確な把握と課題の発見、そして改善は成績の向上には欠かせません。
学年平均点は非常に低く30点台でした。
結果だけ見るとかなり難しいテストのように思えますが、決してそうでもなさそうです。
この生徒様も平均点よりはだいぶプラスでしたが、得点自体は6割程度。
高得点をとっている子もいるので、決して満足できる得点ではありませんし、教科の先生からは「理系を目指すなら最低80点」という激励?もありました。
間違いの原因は何か。
間違えている問題も解答の方針は外れていないようです。最後の第9問以外は書いている内容と流れは適切でした。ではどこで間違えているのでしょうか。
答案をよく見ると、計算ミスと公式間違いが目立ちました。特に公式はsinθであるべきところがcosθになっているなど、部分的に間違えて覚えている様子が見られました。
しかし公式そのものをご本人に尋ねると、その場では正しく答えられています。ご本人もなぜ現場で間違えたのか分からないといった様子でした。
そこで詳しく話を聞くと、どうやら公式は現場で思い出しているようでした。
そこです。
公式は思い出すようではいけません。公式は反射的に出てくるくらいまで定着させておかなければなりません。
公式以外の部分についても同様です。
どうやらポイントとなるべき部分を一度は覚えながらも完璧に定着するところまでには至っていなかったようです。
ここで本人談。
「でも範囲と分量が多すぎて全部覚えるのは時間的に無理やで。」
なるほど。
どうやら全ての問題の解法を覚えようとしたようですね。確かにそれでは時間が足りませんし、うろ覚えになります。時間制限もありますし、ストレスもあるでしょうから現場で思い出すのは難しいでしょう。
勉強法の改善が必要です。
数学は公式を含め基本的な考え方を丁寧に覚えた後は、練習問題を通してその使い方を学んでいけば良いのですが、その際には覚えるのではなく考える作業が重要です。
そうして思いつかなかったところを要点として覚えていけば良いのです。メリハリですね。
この方は学習の初めの部分に課題がありましたね。
今後は公式や基本事項の定着のところを重視してトレーニングを積む必要がありそうです。完成ノートに進む前に、公式を使う練習など基本のトレーニングを反復しましょう。
そうすれば、インプットとアウトプットをバランスよく行うことができるので、基本を定着しつつ応用力を身につけることができるはずです。
次のテストに向けて次回の指導から早速開始しましょう。
日頃よく頑張っているので、大丈夫ですよ。